君に逢いたくて~最後の手紙~
「7時15分…。ご臨終です…」



そんな…!



…ちょっと待ってよ!



「先生、ちゃんと見てください。
…優斗、まだ温かいですよ?
死んでなんかいないですよね……!」




私は信じることができなくて、
先生にすがりついた。




「…梨衣奈さん、残念ですが…」



そんなの……。



やだよ…。



信じたくないよ……。





「優斗!朝だよ!ほら、起きないと」




私は優斗の体を揺すった。



…けど優斗は動かない。



だから私は何度も何度も揺すり続けた。



何もなかったかのように
起きてくれることを
祈って……。
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