君に逢いたくて~最後の手紙~
「ねえ、遊園地行かない?」


「遊園地?」


首をかしげて聞いてくる
隼人。


「そう!」


私は遊園地に行きたい!


子供みたいって笑われるかな?


でも、私はどうしても
行きたいんだ!


…なぜなら…


「どうして?」


私に理由を聞くのは美夏。


「私、お父さんはほとんど毎日
仕事で。お母さんもバイトがある日が
ある」


私が話すと、みんなが
うなずいてくれる。


「それは小さい頃からだから、
家族と行ったことないの」


「そうなんだ」


少し悲しそうな顔の
隼人…。


「そう。だから、何回か
友達と行ったことあるけど、
少ないから、みんなと行きたいの」


私が遊園地に行ったのは、
3回ぐらい。


「そっか。じゃ、
遊園地で決定!」


手をパチッと鳴らして
言った亮太君。
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