君に逢いたくて~最後の手紙~
隼人と話をしてるうちに
私たちの順番になった。


隼人と私、美夏と亮太君
で座る。


もう少しで出発だ。


…そしていよいよ、
出発した。


ふと隣を見ると、隼人も
私を見ていた。


「ほんとに大丈夫か?」


心配そうに聞いてくる。


「大丈夫だって!」


「そうか…」


そこで会話が途切れた。


もうすぐ頂上に到達する。


…はあ。


…緊張するな。


私はこの緊張感が好き。


ドキドキしながら
下に落ちていく。


「わあー!」


「おぉー!」


私と隼人の声が響く。


この風を浴びながら落ちていく
瞬間も好き。


風に吹かれながらすごい
速さで進んでいき、
元の場所に帰ってきた。
< 50 / 209 >

この作品をシェア

pagetop