君に逢いたくて~最後の手紙~
私たちがやってきたのは、
隼人が私に告白した海。


…なんだか久しぶりだな。


私と隼人は砂浜の上に
座った。


美夏たちは海の水をかけあって
遊んでいる。


…ほんと、あの2人は
元気だな。


「きれいだな」


そんなことを考えていると、
隼人に話しかけられた。


「…そだね」


目の前に広がる青く大きい海。


波の音が心地良い。


あまりの心地良さに、
少しぼーっとしていた。


「じゃあ、そろそろ
帰るか」


気がつけば太陽が
少し傾いていた。


「…うん。美夏たち呼ぼっか」


私が美夏たちに声をかけようと、
2人のいる場所に顔を向けると、
2人はまだはしゃいでいる。


…2人とも子供みたい。


仲良しだなぁ…。


「美夏!亮太君!行くよ!」


私が叫ぶと、2人は手を
つないで走ってきた。


2人を見てると、なんだか
癒されるよ。


そして私たちはそれぞれの
家に帰った。
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