君に逢いたくて~最後の手紙~
3章

仲良し4人組

ほんとのところ、優斗のことを
隼人に言ったら怒られるかな
と思っていたけど、
隼人はもう何も言ってこなかった。


―ザァザァー


外は雨が降っている。


6月になり、梅雨の時期がきた。


雨、やだな…。


私は雨が嫌い。


ジメジメして、気持ち悪いから。


傘を持って外に出る。


玄関の外で私を待っている
のは隼人。


隼人は雨が降っているのにも
かかわらず、毎日迎えに来てくれる。


「おはよ!」


朝から眩しい笑顔。


「おはよ!今日も来てくれて
ありがとね」


私がお礼を言うと、隼人は
「いいよ」と言って笑った。


…本当に優しいな。


私たちはいろんな話を
しながら、学校まで歩いて行った。
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