君に逢いたくて~最後の手紙~
もうダメと思った時に、
唇が離れた。


「…はあ……はあ…」


「大丈夫か?」


私は少し息が切れていた。


「うん」


初めてのキスは、甘い
味がした。


とても心地よかった。


―ふわっ


隼人が私を抱きしめる。


私も隼人の背中に
腕を回す。


隼人の腕の中は温かくて、
安心できた。


しばらく抱き合った後、
私たちはリビングへ下りて
行った。
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