君に逢いたくて~最後の手紙~
「「じゃあねー!」」


校門を出たところで美夏と
亮太君が反対方向に歩いて行く。


「えっ?どこ行くの?」


私がそう聞くと、美夏が微笑んだ。


「これからデートなの!」


へ~。そうなんだ。



「行ってらっしゃい!」


「「行ってきまーす!」」


美夏と亮太君が手をつないで
歩いて行った。


「じゃ、俺もこれで」


なんだ?慶介君まで?


「…うん。バイバイ!」


「バイバイ」


みんな忙しいな。


「梨衣奈行こ!」


後ろにいた隼人が私に笑いかけながら
手招きする。


「うん!」


私と隼人は手をつなぎ、
一緒に帰った。
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