君だけに。


「ううん。ダメじゃないよ。

帰ろう?」

ダメな訳ないよ。

心が大好きなんだから。


「…ん。」

心は、私の手を優しく引いて

プールのある校舎の出口まで歩いた。


ようやく周りに誰もいなくなってから、

心は、ふっと

花よりも柔らかいような

笑顔を見せた。


心臓が…うるさすぎ…

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