君だけに。

前崎と西川



「ぅわ!寝坊!最っ悪!!」


終業式の朝、私は見事に5つの

目覚まし時計を無視って、
寝過ごした。


お母さんもお父さんも、私が起きる頃には
仕事に行ってるし、

寝坊したらきりがない。


一つロールパンをくわえて、

セミロングの髪をとかして、

ハミガキをして、


家を飛び出した。


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