君だけに。



一人になった私は、
無意識に心の方に目をやる。

前の方の席で、何人かの男子と喋ってる。

て言っても、心は自分からなんて
ほとんど話さないし、

たまに意見を求められて、答える程度だけど。


…ふふ。 眠そう。

昨日も遅くまで部活だったもんな。


と、ここで。

「おい、西川呼ばれてんぞ。
2組の女子」




出た。


あ。



寝たフリした…!
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