君だけに。
いきなり腕を、引っ張られてびっくりしていると
私は心に引っ張られたまま、心の席まで連れてこられた。
そして、心の隣の空いてる席に
無理矢理 座らせられる。
「どうしたの?」
心の顔を覗くと、
プイッとそっぽを向けられた…!
「いいから、そこにいて」
心は、そう言って綺麗な目で
私を見つめたあと、
また、机に突っ伏せて寝始めた。
今度は本気で寝てる…。
ドキドキ ドキドキ。
なんで私を隣に連れて来たんだろう。
心の目、昔から綺麗すぎだよ…
見つめられたら、慣れなくって
きっと今、私真っ赤だもん。
サラサラと風になびく、
焦げ茶の髪を眺めながら
心のそばで、幸せを感じている。