君だけに。


「上澤さんは、きっとあんたと同じとか嫌だよ。
ねー?上澤さん?」


「えぇっ…!
ぜ…全然嫌じゃないよ!!
この班、楽しそうだし…嬉しい…」


照れてそんなこと言うから、


もう可愛すぎて抱き締めたい!!


「上澤、マジ可愛いっ!!

それに比べてコイツは。

可愛いの「か」もねーし。
むしろ女の「お」もねーし。」



「前崎、くたばれ」


あり得ない!マジあり得ない!


「授業始めるぞー」と
先生が教室に入ってきたから、

殴らなくてすんだ。


あいつなんかに可愛く見られなくて

いいもん。


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