君だけに。


私は、心さえ居れば

満足なんだから。


そう思いながら、心を横目に見る。

今日は珍しく起きてる。
あ、昨日部活短かったから?


数学の計算を解いてる心の手は

止まることなく、

サラサラとノートを走る。

綺麗な字。



そんなことさえ、私をドキドキさせる。


整った顔に惚れ直しながら、

横顔を眺めていると

心が不意にこっちを見た。


ドキッ!と、ギクッ!が、混じった。

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