君だけに。


「西川君?ちょっとだけでいいから
来てくれない?」

柳瀬さんが直接、心に話しかけた。

…うわ、可愛い…

焦るな~…


とか言って

何もできないけどさ。

「これ以上チョコ貰ったら
血糖値上がって死ぬ。」


…けけけケットウチ!?

何かめっちゃリアルな話しになってんじゃん!

まあ、心の靴箱とロッカーにも

チョコが溢れてたのは

知ってるけれども!!



「だから ごめんなさい」

柳瀬さん、凄くぽかんとしてるよ…


…は~。

でも、みんな、渡す勇気あるだけ凄いや。

私なんて、きっと十年先も言えないし。


「あ゛~」

自分の席で、頭を抱えてると

瞳美に「これだから弱虫は」としばかれた。



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