君だけに。
「お邪魔しまぁす」
「あら! 香澄!?
いやっ、久しぶりじゃない!!」
「わーっ、凛ちゃん久しぶりー!
元気だったあ?」
「元気元気!元気すぎて体力、有り余ってんのよ~!香澄、遊んでぇーっ」
この明るくて元気な人は、心のお母さんの西川 凛子(にしかわ りんこ)さん。
昔から、凛ちゃんって呼んでる。
「それにしてもどうしたの?急に。
あ!遂に付き合った!?」
「ちょっ…凛ちゃん!違うってば!
ホント、
凛ちゃん、そういう話好きだから困る!」
「なんだー、違うの~?
ま、ゆっくりしていきなね!」
凛ちゃんがあっはっはっと笑いながら台所に入っていく。
「…行こ。」
心が、私の手を引っ張って
自分の部屋まで階段を上る。
凛ちゃんと温度差あるよね…笑
まあ、でもあの明るさが
心をここまで優しくしたんだろーな。