君だけに。



「お邪魔しまぁす」



「あら! 香澄!?
いやっ、久しぶりじゃない!!」


「わーっ、凛ちゃん久しぶりー!
元気だったあ?」


「元気元気!元気すぎて体力、有り余ってんのよ~!香澄、遊んでぇーっ」


この明るくて元気な人は、心のお母さんの西川 凛子(にしかわ りんこ)さん。

昔から、凛ちゃんって呼んでる。



「それにしてもどうしたの?急に。

あ!遂に付き合った!?」


「ちょっ…凛ちゃん!違うってば!

ホント、

凛ちゃん、そういう話好きだから困る!」

「なんだー、違うの~?
ま、ゆっくりしていきなね!」


凛ちゃんがあっはっはっと笑いながら台所に入っていく。



「…行こ。」

心が、私の手を引っ張って

自分の部屋まで階段を上る。


凛ちゃんと温度差あるよね…笑
まあ、でもあの明るさが

心をここまで優しくしたんだろーな。




< 60 / 89 >

この作品をシェア

pagetop