君だけに。

イチゴミルクのキスと涙




SIDE:神崎 香澄

心ぉ…

もうダメ。全然分かんない…

院政って何…
西郷隆盛って誰…
元冦って…


「なんなのーっ!?もぉーっっ」

土曜日、部屋で自分の

勉強分からなさに泣けながら、
ソファにダイブ。

心…その脳みそ分けてよぉ…



…本当は…


…うー、もちろん勉強も解らないけど

集中できないのは、そのせいだけじゃなくて…

なんか色々…

「もぉーーっ!」


あれだけ告られてるから、

私の知らないうちにもう、何度か付き合ったことあるかも知れない

とか、

あの日の「好きだよ」とか、

間接キスとか…


好きが募ると同時に
積み重なる不安とか焦り。




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