君だけに。
「もうっ 心のバカ。
知らないーっ」
「ごめんって。許して」
まだ口が笑ってる。
本当はもっと笑ってほしいけど…。
ね?
「ね、香澄ってイチゴミルクの飴
大好きだよね?」
いきなりどうしたんだろ…?
「うんっ。好きだけど…」
「ポケットに入ってた。」
心が、ポケットから飴を一つ取り出してみせた。
「うそ!ちょうだい!!」
昔から、私はこの飴が大好き。
小さい頃、
食べすぎて口内炎になったくらい。
今でも大好き!
「ん。あげるから、目閉じて。」
…ぬ?なぜに??
「口にいれてあげるから。」
「う…うん」
可愛い!!その発想が!!
私は素直に目を閉じた。