君だけに。



包み紙を開ける音がして、

少しイチゴの匂いがした。






「…っん」




口に触れたのは、



熱くて柔らかい、唇。






え?何で…?



でも、そんなこと冷静に
考えらてられなくて。


「ぁう…んーっ」


心とキスしてるっていう
感覚だけが

私を支配する。


なんでなんでなんで??

なんで幼馴染みとキスするの??



でも、今はただ、そんなことよりも

意識が朦朧とするような
甘いキスに

幸せを感じで満たされるだけ。


< 82 / 89 >

この作品をシェア

pagetop