おっかけ!

『神山さん』

『あっ。』

私の隣には、階段であったあの男子がいました。

『偶然だねっ。次の席替えまでよろしく。』

『うん。よろしく。』

彼の名前は、榊原つかさ(さかきばらつかさ)といいます。やっぱりかわいいです。身長は、私と同じぐらいといってましたが、すこし私より高いです。彼は、私がよんでいた本を横からとってきました。


『なにこれ?携帯小説??へぇ…』

『ちょっ…かえしてよぉ。』

『えっ?この表紙の人好きなの?』

『もぉいいからかえして。』

『だから…好きなの?』

無視した質問をもう一度きいてきた。なんだか怖いです。階段であった時の榊原では、ありませんでした。

『ちょっと、そこうるさい。』

先生に注意されました。榊原は、私に本を返すと先生のほうをみてかわいく笑いました。

『榊原!かわいい顔なんかしても先生、許したりしないからな。』

『ハァイ!』

榊原は、かわいく返事をしました。さっきとは、大違いです。

席替えがおわると、1冊のしおりが配られました。学校の規則とか部活動のことなど、たくさんかいてありました。

部活動。なににはいりましょう。いっぱいあります。女子がはいれる運動部は、ソフトテニス・バレーボール・バスケットボール・卓球・弓道・剣道・水泳です。文化部は、吹奏楽部・美術部・写真部・新聞部・合唱部・料理部・放送部です。あと、帰宅部もあります。

どの部活動にはいりましょう。3年間ちゃんと続けれる部活にしないと。

迷いに迷ったあげく、料理部にはいることにしました。たくさんの料理方法を学んで、千晶くんに食べてほしいです。

キャー…どうしましょ。




ねぇ?ねぇねぇ?




ん?誰??



『なぁに考えてんの??』

私の目の前には、榊原の顔がありました。顔がめちゃくちゃちかかったです。

『小春ちゃん、顔赤くなってるぅ…かわいい。』



顔は、自然と赤くなっていたみたいです。でも、全くそんな感覚は、ありませんでした。
かわいい…そういわれた時に、自分の顔があつくなりました。

『どーせ、吉良とかいうやつの妄想でもしてたんでしょぉ?アハハハハハ。授業おわってるよぉ』



からかってきます。こういうのやめてほしいんですよね…。


< 12 / 28 >

この作品をシェア

pagetop