おっかけ!


うっそぉ…私1時間目からねてたの??
誰かよびにこいっての。


私は
保健室からでようと思いました。

が、ドアがあきません。
内側には、鍵がありません。
外から鍵をかける仕組みになっています。

なんで開かないのよ。



何度も蹴ったり、たたいたりしましたが、何をしてもドアがあくことはありません。

それから15分がたった時、外からたくさんの話し声が聞こえます。


『おーい!だれかぁ。ここあけて!』

ドアの下のほうを蹴りました。

ドンドンドンドン…


誰か気付いてあけてー。






話し声は、どんどん後ろのほうにいってしまいました。

ふっ…誰も気付いてくれないんだね…。



『小春』

ドアから渚の声が聞こえてきました。

『開かないじゃん。小春どこなんだよー!!』

『ここ!ここ!私いる。』

言葉が片言になってしまいました。

『何鍵閉めてんのぉ!!』

鍵がしまっているとわかっているのに、ずっとこのドアをあけようとしています。

『職員室から鍵もってきて!!』

渚は、走ってとってきてくれました。



カチャッ



『小春急いでよ!』

渚は、走ります。それを私がおいかけます。

靴をはきかえずに外にでました。

外には、たくさんの人の行列があります。
さっきの話し声は、これだったみたいです。

女子ばっか…。

『ほらっみてっ…。』

渚の指差すほうをみると千晶くんが。

千晶きゅーーん。

思わず手をふってしまいました。


カッコいいカッコいい。

まわりの声は、全く聞こえませんでした。



『いつもあらがと…。』

そういうと千晶くんは、黒い車にのりました。
まわりの人の目は、キラキラと輝いています。

『本物は、やっぱ違うね』
千晶くんに興味のない渚も興奮しています。


渚に私のカバンをとりにいってもらっている間、私は保健室に戻りました。

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