おっかけ!
2月8日。受験まであと1週間。
若之宮高校の判定は、Aでした。
このままいくときっと受かるとおもいます。
というか、受かる自信しかありません。でも、今までよりも、勉強時間を増やして頑張りたいとおもいます。
2月15日。受験日。
今日は、試験当日です。当日となればやはり緊張しますね。やりがいは、ありました。
1番できた教科は、国語です。国語は、文章の読解力が必要ですよね。私は、千晶くんがでていたドラマの原作をよんだり、テレビの前にいって千晶くんの相手役をしたりして、読解力をつけています。
いつか千晶くんとドラマなどで共演できますように。
2月18日。受験発表。
私は、みごとに若之宮高校に受かりました。もう、楽しみしかありません。大好きな千晶くんと同じ学校に通えるなんて、夢のようです。さっそく私は、ネットでの千晶くんファンにメールをしました。
『いいなぁ』
という声もあれば
『嘘は、やめて』
など、たくさんの声がきました。傷つく声は、無視です。というより、嬉しくて頭の中にはいってきませんでした。
2月19日。
クラスの子に受かったことをいいました。
『おめでとう』
みんなは、私を祝福してくれました。みんなには、この高校を受けた理由をいってません。いったら、バカよばわりされるだけです。
『小春、おめでとう。』
私の後ろから声がしました。声の主は、私の親友の能條海(のうじょううみ)でした。黒ぶちメガネをかけていて、顔を隠すぐらいの長さの前髪です。私と見た目は、似ています。
海と私は、中学にはいって知り合いました。海は、2次元ヲタクです。いつもは、静かで冷静なのですが、2次元の話しになると盛り上がってテンションがおかしくなることがあります。
『ありがとう』
私は、笑顔で海にふりむきました。でも海の表情は、とてもかたかったです。かたかったというより、暗かったです。
そのあと海は無理矢理、笑顔をつくろうとしていました。
キーンコーンカーンコーン
その時、チャイムがなりました。
私は、海のあの表情がきになり、何度もきこうと思いました。でも、きけませんでした。あの表情には、なにか意味がある。そう思いました。