クローバーの丘〓短編恋愛〓
あ。
丘に着くと、あたしの通っている中学の制服を着た人が居た……
逆光になっていて顔はしっかりと見えないけど、ここらへんでは見ない姿……
『須藤くん……』
いつのまにか声に出していた
「何…?」
『あ、ごめんね。何もないよ』
「そっか…」
ーーーー沈黙が続く
『何でこの場所にいるの?…』
「………ぁあ、昔の思い出の場所」
『そ、そうなんだ…』
「俺、この場所で遊んだ女の子が忘れられないから丘に来た。でも、今更その子に会えるわけないよな」
無邪気に須藤くんが笑う……
でも、切なそうな目をしていた