クローバーの丘〓短編恋愛〓
恋
「由美にも恋する日が来たのかあー。何だか悲しいねぇ…」
『悲しくなんかないよね!?あたしは久美のこと大好きっ!』
「あたしも大好きだよっ!んで、恋というのは…つまり、その人のことばっかり考えちゃうこと」
その人のことばっかり考える……
嗚呼、やっぱり恋してるんだ。須藤くんに…
「ちょ、由美どーしたのっ!?」
『な、何にもないよっ!ちょっと考えてただけだから』
そんなことを言ってると教室に先生が入ってきた。
久美に怪しまれることもなかったし、グッドタイミング!
『席に戻るね』
そう言い残して久美の席を後にした。
戻るとき須藤くんのほうを見ると、切なそうに窓の外を見ていた…