イケメンダンシにご注意を。


「は、はい!」


とっさに頭を上げ声がしたほうを
見た。

そこには目を丸くさせ驚く女の子。
黒髪で前髪はきれいなぱっつん、
毛先の整えられたボブヘアー。

しまった・・・
驚かせてしまった・・・


「ハハハッ、すごい勢いー
髪の毛ボサボサだよー?」


その子は歯を見せながら笑い、
私のボサボサになった髪を
直してくれた。

うぅ・・・
初日からこんな恥をかくとは・・・
自分の馬鹿!


・・ハッ!とりあえずお礼を言わなきゃ!

「あ、ありがと・・・」


緊張してるせいもあって
少し声が小さかった。


でもまぁ、そんな気にならないで・・・


「さっきの返事よりずいぶん小さな声だね」


速攻突っ込まれました。



これじゃあ、確実に変人確定じゃん!


「ははっ・・・ごめんなさい」


あー、上手く笑えない!
てか、ごめんなさいって・・・
インキャラかよ!おい!

でも、これが本心なわけで・・・
初日から後ろの席が
変人でほんとにごめんなさい・・・
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