伝わらない、伝えたい
受け止めない
2年前。中学生になったばかりの私は、新たな生活の始まりにわくわくしていた。
新しい友達もできた。同じ小学校だった子たちもほとんどが同じ中学へと進学し、今まで以上に仲良くなれた。
部活も始めた。私は出来たばかりのバスケ部に入部した。練習はキツかったけど、仲間に支えられ、楽しい日々だった。
そんなある日、同じバスケ部で仲良くなった佳奈が話しかけてきた。なぜか笑顔だ…
「雅!」
大きな声で名前を呼ばれ、少し恥ずかしかったけど、なに、と返事をした。
「雅は好きな人いる?」
笑顔の理由が分かったよ…。佳奈は恋バナが大好きだ。こういった話をするときはいつも満面の笑みを浮かべて楽しそうにしている。
「いないよ」
男友達は結構いるが、恋愛の対象として見たことはなかった。
「あのね、1組の葉月くんが雅のこと好きなんだって!!」
「はあ、そうなんだ」
正直そんなこと私に言われても困る。
私にどうしろと。
「なにその反応!」
「だって私、葉月のことよく知らないし」
葉月啓太。彼とは小学校も違うし、2組の私とはクラスも違う。特に親しくした訳でもなく、なぜなのか全く分からなかった。
「付き合っちゃえば?だって葉月くんって、成績は学年トップだしスポーツ万能だし」
だから付き合うっていうのもどうかと思うけど。
「まぁ、顔は普通だけどね~」
残念そうにする佳奈。顔が良ければ付き合ったってことか。
だけど私は顔を重視している訳ではないから、絶対に無理だということもないけど。
新しい友達もできた。同じ小学校だった子たちもほとんどが同じ中学へと進学し、今まで以上に仲良くなれた。
部活も始めた。私は出来たばかりのバスケ部に入部した。練習はキツかったけど、仲間に支えられ、楽しい日々だった。
そんなある日、同じバスケ部で仲良くなった佳奈が話しかけてきた。なぜか笑顔だ…
「雅!」
大きな声で名前を呼ばれ、少し恥ずかしかったけど、なに、と返事をした。
「雅は好きな人いる?」
笑顔の理由が分かったよ…。佳奈は恋バナが大好きだ。こういった話をするときはいつも満面の笑みを浮かべて楽しそうにしている。
「いないよ」
男友達は結構いるが、恋愛の対象として見たことはなかった。
「あのね、1組の葉月くんが雅のこと好きなんだって!!」
「はあ、そうなんだ」
正直そんなこと私に言われても困る。
私にどうしろと。
「なにその反応!」
「だって私、葉月のことよく知らないし」
葉月啓太。彼とは小学校も違うし、2組の私とはクラスも違う。特に親しくした訳でもなく、なぜなのか全く分からなかった。
「付き合っちゃえば?だって葉月くんって、成績は学年トップだしスポーツ万能だし」
だから付き合うっていうのもどうかと思うけど。
「まぁ、顔は普通だけどね~」
残念そうにする佳奈。顔が良ければ付き合ったってことか。
だけど私は顔を重視している訳ではないから、絶対に無理だということもないけど。