吹奏楽部の恋愛事情
「俺、ダメなんだよ、愛羅と2人でいると・・・
愛羅といると、なんか、
体がウズウズして・・・
その・・・愛羅にもっと触れたいって思ってきて、
なんか、愛羅を、ムリヤリ襲いそうで・・・
自分を、止めれなさそうで、恐いんだ。
だから____________________!」
もう、自分が情けなさすぎて、泣きそうだった・・・
自分で自分を制御出来ないなんて事実、
誰にも知られたくなかったんだ・・・
俺がうつむいていると、
桃華が声をかけてくれた。
「ようするに、
愛といると欲情して抑えがきかない、
と・・・
まぁでも中2の男子なら当然じゃない?
思春期なんだし・・・」
「だよな~。
しかもお前ら、家デートだろ?
そりゃそうなんだろうな。」
・・・・・・え?
俺は2人の言葉に驚きを隠せなかった。
普通、こんな事言ったら、
ドン引き確定だと思っていたから・・・
「何でそんなに驚いてんの?
変な悠人~」
悠人「いや、だって・・・
普通、引かないか?こんなの・・・」
「なんで?
そんなん男だったら当然だろ?」
そう・・・なの、か・・・?
これが、当然なのか?
2人の言葉を聞いたら、
なんだか心のわだかまりが取れたようで、
俺は心底ホッとした・・・
やっぱり、
2人は最高の友人だなって心から思えた瞬間だった・・・