キミヘ。


「おい、山本!!」

「何よ、もしかして岡本何かの委員になっちゃったの?」

「あぁまぁ。俺は4年連続体育委員だから別にいいんだけど
お前、文化委員のところに名前書かれてるぞ」!

「またまたぁ~ウソつくんならもっとマシなウソつきなよ
私が文化委員なんてあるわけないじゃん、ねぇ夏実?」

「桜子、あんた名前書かれてるわよ…」

「夏実までそんなこと言って…」


そう言いながら
黒板を見ると確かに文化委員のところに
山本桜子と書かれている


「ええええぇえぇえぇぇぇ!!」

「うるさい山本!!」


横からの岡本の文句なんか無視だ
そんなことよりも私が文化委員なんて!!

「先生!!私、文化委員なんて聞いてない!!」

「そりゃそうだろう、今言ったんだから」

「そっか…ってそうじゃなくて!!
無理だって!文化委員とか無理だよぉ!」

「拒否権はないんだから、しっかり頼むぞ、文化委員!」


私の抵抗むなしく
あっけなく文化委員に任命され
ヘナヘナと椅子に座りこむ私







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