キミヘ。
俺の声援が聞こえたのか
山本はこっちを振り返り
ニッと笑ってみせた
ゆっくりとサーブを打つ体勢に入る
手元からボールを少し浮かせ
山本が打ったボールは
ネットを少しかすり
相手チームのネット際に落ちた
ピピーーーーッ!!!!!
試合終了のホイッスルが鳴り響き
山本は鷲北たちに抱きつかれていた
俺は山本たちに近づき
両手を上にあげた
山本もすぐに自分の両手をあげ
「「いぇーい!」」
とハイタッチ
「ナイスサーブだったな」
「ありがとっ!応援のおかげかな~
なんてね!(笑)」
「当たり前だろ!俺の応援がなかったら確実に引っ掛かったてたぞ!」
「あんたねー、少しは謙遜しなさいよ!せっかく私が謙遜して岡本のおかげだって言ってるのに!」
「お互い様だろ?」
「なんかムカつくー!」