【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「それでね―――……」
それは、萌と他愛ない話をしていた時の
事だった。
横を歩く萌に、笑いかけながら相づちを
打っていたら、ふと、遠くの方に立って
いた女の子が、驚愕の表情を浮かべて。
―――何。
「危ない!」
そんな彼女の声と同時に、近くに立て掛
けてあった、身長よりも高い木材が倒れ
てきた。
―――反射だった。
突然の出来事に、足がすくんで動けずに
居た萌を庇うように上から覆いかぶさり
、そのまま床に伏せた。
―――ガシャガシャッ