【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
───ぐいっ
そのまま腕を引き寄せられて、香坂に凭
れる寸前。
「んっ……!?」
唇が、生暖かい何かに覆われて。
「んんっ……ぷはっ」
それが香坂の唇だと理解した瞬間、唇は
離れて。
「……ケーキ代は、今のでいい。じゃあ
ね、委員長」
そう妖艶に微笑みながら、去っていった
。
私のファーストキス。
「さいってい……!」
好きな人が居るって言ったのに、なんで
キスなんて───。
だけど一番最低なのは。
そんなキスを一瞬でも気持ちいいって思
った私だ───。