【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
和馬、の単語を愛しそうに口にする委員
長の様子から、薄々気づいては居たけれ
ど。
まさか委員長の「好きな人」だとは、思
わなかった訳で。少なくとも、少しは俺
の事を意識しててくれたんじゃないかっ
て自惚れていて。
だけど顔も知らない”和馬”に、そんな淡
い期待を全て奪われて。
委員長の心も一瞬で奪っていくソイツに
嫉妬して。
気が付けば、キスしていたんだ。
……まあでも、キスで留めておいたんだ
から偉い方だ。
だってあれだけ遊んでた俺だぜ?もう、
どれだけ女を抱いてないことか。いや、
抱こうとすら思わないけれど。
けれど欲求不満も良いとこだ。
委員長に触りたくて触りたくて仕方ない
けど、そんなことを言ったら軽蔑されそ
うだから言わない。
「はぁ……」
なんか、上手くいかないんだよなぁ。