【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
相変わらずふざけた調子のそいつを睨み
付けながらまた、作業に戻った。
そんな俺の横に、ドカッと腰をおろした
彼方。
「いやいや、そんな怒るなって。だって
元気がないのは本当だろー?」
本当に、鋭いよな。
「どうせ委員長がらみのことだろ。だっ
てさっきからずーっと希美ちゃんのこと
見てるもんな」
「───だから……っ」
希美ちゃん、なんて、呼ぶなよ。
そう言おうとして口を開きかけたものの
、声は紡がれずに、空気だけが放出され
て。
こんなこと、いう資格だってないくらい
。悔しいくらい”他人”なんだ。
委員長の”恋人”にでもなれば、もっと委
員長を束縛できるのに。
「……はぁ」