【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
束縛したい、なんて思いを体験すること
になるだなんて、あの頃の俺に想像つい
ただろうか。
荒れまくってた中学生の自分に教えてや
りたい。
もっと全うに生きて、委員長に気に入ら
れるような好青年を目指せ、って。
まあ、今さら遅いけど。
「んで?なにしたんだよ」
ニヤニヤと下品に笑いながらそう尋ねて
くる彼方の額にデコピンしてやる。
すると、彼方は大げさに痛がりながら、
俺を睨み付けた。
額を手のひらで擦ってる姿が、なんだか
無様で笑えてくる。
「なんですぐ暴力すんだよ~」
「ムカついたから。ていうかなにかした
のは決定かよ」
まあ、したんだけど。