【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





あの日の唇の感触と、涙で潤んだ委員長
の表情を思い出すたび、もう一度触れた
い衝動に駆られる。



誘うように潤んだ唇を、もう一度貪って
しまいたい、と。



あんまり想像すると、本当に我慢できそ
うにないからしないけど。



「もしかして無理やりヤったとか!?」


「黙れ。下品な事を言うんじゃねぇ」



パコッと軽くそのおめでたい頭を叩けば
、案外痛かったのか頭をおさえる彼方。



委員長に聞かれたら、変な誤解されそう
で嫌だ。



「なんだよーっ!叩くことないだろ?」


「手が滑ったんだよ」


「お前、棒読みで言うなよ……」



呆れたような眼差しを送ってくる彼方。



本当はこんな奴、無視してしまいたい所
だけど、そうしたって余計に鬱陶しさを
増すんだろうと、俺は経験上知っていた
から。







< 142 / 426 >

この作品をシェア

pagetop