【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
あの日の唇の感触と、涙で潤んだ委員長
の表情を思い出すたび、もう一度触れた
い衝動に駆られる。
誘うように潤んだ唇を、もう一度貪って
しまいたい、と。
あんまり想像すると、本当に我慢できそ
うにないからしないけど。
「もしかして無理やりヤったとか!?」
「黙れ。下品な事を言うんじゃねぇ」
パコッと軽くそのおめでたい頭を叩けば
、案外痛かったのか頭をおさえる彼方。
委員長に聞かれたら、変な誤解されそう
で嫌だ。
「なんだよーっ!叩くことないだろ?」
「手が滑ったんだよ」
「お前、棒読みで言うなよ……」
呆れたような眼差しを送ってくる彼方。
本当はこんな奴、無視してしまいたい所
だけど、そうしたって余計に鬱陶しさを
増すんだろうと、俺は経験上知っていた
から。