【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
どうしてそんなことを呟いてしまったの
か、わからないけれど。
ただただ、その真っ黒な瞳に俺が映って
いることが嬉しくて。
その純粋そうな、強かそうな瞳に射られ
ると胸がツキン、と痛むのに、それすら
も喜びに変わるくらい。
ただ、君の瞳に映りたかった。
俺がそう言うと、委員長は一瞬、驚いた
ように目を見張ってから。
バツが悪そうにうつむいた。
「……だって、わかんなかった」
「───……え?」
「どうやって接したらいいのか、わかん
なかったの!」
そう言って潤む瞳で、キッ!と俺を見上
げた委員長が。
僅かに頬を紅潮させた委員長が、俺を。
誘っているなんて、思ってもないんだろ
うけど。
委員長はさ、ずるい、し、酷い。