【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
いつの間にか寝かされていたベッドから
上半身を持ち上げたら、彼に会いたいだ
とか、懐かしいだとか。
そんな思い、全部が吹っ飛んだ。
「あ、起きた?」
陽気にそう言いながら、椅子に座って、
私を見つめたのは
「こ、香坂禊……っ!?」
「うん?何故にフルネーム?」
思わず口から零れた言葉に、香坂は可笑
しそうに笑った。
「ど、どうしてここに居んの!?」
「え、酷い言われようだな。俺、委員長
を助けてあげたのに?」
「―――え……」
助けてあげたのに……って、どういう事
―――……。