【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ふーん、と呟いてから、私も買ってきた
焼きそばを口に含んだ。
特に話題も無くて、しばらく無言の状態
が続く。
風が吹く度に、闇色の空に、香坂の金髪
が揺れて、なんだかそれがすごくキレイ
だと思った。
しばらくすると、香坂が。
「……そろそろ、始まるかな」
と言って、私を手招きした。
私は手招きされるまま、香坂の隣に行き
、香坂を見上げる。
すると香坂は、そんな私に微笑んだ。
「委員長、今日は俺に付き合ってくれて
ありがとう」
「……別に、私も楽しかったから」
そう言うと、ふ、と香坂は笑って。
それから、少し潤んだ瞳で、私を見つめ
た。
思わず、ドキッと胸が鳴る。
やけに熱っぽい視線に耐えられなくて、
私はそっと目を伏せた。