【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
さすがにあの集団に飛び込んでいくのは
勇気がいる、というか……。
思わず眉を寄せていたら、不意に和馬君
が立ち上がって。
「ごめん。後でゆっくり話そう」
そう困ったように笑ってから、真っ直ぐ
に私を見つめた。
バチッ、と絡み合う視線。
それだけで、なんともいえない気持ちに
なる。
すごく嬉しくて、でもちょっぴり泣きた
い気持ち……。
和馬君は、私を見ると、少し笑ってから
、私の前まで来た。
「希美、ひさしぶり……」
「っ、和馬君……!」
ああ、やっぱり和馬君だ。
この微笑みも、全部、全部。
本当は今すぐにでも和馬君に思い切り抱
きついてしまいたい衝動にかられたけど
、それはさすがに我慢した。