【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
掴まれた腕が熱くて、少し痛くて。なん
だか……恐くて。
香坂……怒ってるの?
そしてそのまま歩き続け、香坂が立ち止
まったのは、──保健室の前だった。
「香坂、なんで保健室……」
そう尋ねても、やっぱり香坂は何もいっ
てくれなくて。
そしてそのままドアを開けると、私を中
へ入れた。
そしてそのまま、後ろ手に鍵を掛ける香
坂。
「香坂……?なんで鍵、閉めてるのよ」
「……」
「ねえ、香坂……?」
やっぱり香坂の様子が可笑しくて、私は
不安になりながら、俯いている香坂の顔
を覗きこもうとした、その刹那。
──グイッ!
「きゃっ、ちょ……っ」