【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
いきなりそう言った香坂の発言に、しば
し思考が停止する。
キス……キス!?
「ちょ!バカなこと言ってないで離して
!!」
慌てて身体を捩って抵抗を試みるけど、
ビクともしない。
香坂は相変わらず、何を考えてるのかわ
からない目を向けてくるし。
「……っ、誰か来たらどうするの!」
「鍵しめたんだから、来ないよ」
「でも保健室の先生は、鍵、持ってるで
しょ!?こんなとこ見つかって、停学に
でもなったらどうするのよ!」
すると、香坂はその瞳に切なげな色を落
として僅かに笑った。
「委員長を襲えるんだったら、それでも
いいけど」
なにそれ……っ!
バカじゃないの!?
「それに、今は皆会議中だから、あと三
十分は帰ってこないよ」