【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





俺の事をいつでも思い出せるように。


俺の存在を、その身体全てで感じて。



……委員長、好きだよ。




◆◆◆



ガチャリと家のドアを開けると、むわっ
とタバコの臭いに包まれて、俺は顔をし
かめた。



靴を脱ごうとすれば、目に入ったのは赤
いハイヒールと、誰のかも知らねぇ革靴




いっそのこと、この靴を蹴りあげてやろ
うかとさえも思う。



さっきまで感じていた委員長の香りが愛
しくてたまらない。



俺は靴を脱ぎ捨てて、自分の部屋に向か
った。



だけど俺はすぐさま、財布だけをポケッ
トに突っ込んで、家を出る。



こんな家、一秒たりとも居たくねぇ。





< 197 / 426 >

この作品をシェア

pagetop