【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
俺の事をいつでも思い出せるように。
俺の存在を、その身体全てで感じて。
……委員長、好きだよ。
◆◆◆
ガチャリと家のドアを開けると、むわっ
とタバコの臭いに包まれて、俺は顔をし
かめた。
靴を脱ごうとすれば、目に入ったのは赤
いハイヒールと、誰のかも知らねぇ革靴
。
いっそのこと、この靴を蹴りあげてやろ
うかとさえも思う。
さっきまで感じていた委員長の香りが愛
しくてたまらない。
俺は靴を脱ぎ捨てて、自分の部屋に向か
った。
だけど俺はすぐさま、財布だけをポケッ
トに突っ込んで、家を出る。
こんな家、一秒たりとも居たくねぇ。