【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「あ、大丈夫、そんな触ってないから。
ムラムラしたけど」
「もう黙ってよ!」
なんで平然とそんな恥ずかしい事を言え
るのかまったく理解出来ない。
それになんで、コイツは私を助けたのよ
……っ!
恥ずかしさと怒りに、唇を噛み締めて、
下を向いてたら。
――――――ギシッ……
そんなベッドの軋む音と共に、ふわり、
鼻腔を刺激する、シトラスの匂いに顔を
上げて絶句した。
「な、なんでこっち来るのよ!」
顔を上げると、少しだけ身をベッドに乗
り出した香坂の顔がすぐそこにあって。
鼻先が触れそうなその距離に、不覚にも
胸がドキドキと音をたてる。
ち、近い―――……