【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
これは、罰なのかな。
恋なんてしないと決めたくせに、涙をこ
らえて誓ったくせに。
容易くその誓いを壊してしまった俺への
──罰なのかも、しれない。
「……嘘よ」
突然聞こえてきたのは、少し鋭い、委員
長の声で。
ハッとしたと同時に、委員長の手のひら
が俺の頬へと触れていた。
その温もりにまた、泣きたくなる。
「委員長……?」
「嘘よ。こんなに険しそうに……痛みに
堪えるような顔して、なんでもないなん
て、嘘」
「別に、そんな顔──」
してないよ。
そう言って微笑もうとすれば、そのまま
むにっと頬をつねられて、激痛が走った
。
「いっ……」
痛っ!!