【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~




なんでそんなこと言うんだろう、と不思
議に思いながら、だけどその答えは、ど
れだけ考えても出てこなかった──。




◆◆◆



「じゃあこの時間は、衣装合わせをしま
す」



それから一週間後の、LHR。



私が教卓の前に立って、そう言うと、ざ
わざわと生徒が動きだした。



そんな生徒は皆、どこか浮き足立って見
える。



それもそうか。だって明日は、ついに文
化祭だから。



文化祭前日の今日、このLHRでは、明
日の文化祭の為の衣装合わせの時間だっ
た。



私たちのクラスは、喫茶店をやることに
なっていて、女子はメイド服、男子は執
事服の着用が義務づけられている。



メイド服なんて着たくなかったから、私
は最後まで反対していたのだけど、あま
りにも賛成が多くて、結局押しきられて
しまった。





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