【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ニヤニヤとそのまま夢の世界へと飛び立
っていきそうな萌をちょっと睨む。
「いきなりなにいってんの。忙しいんだ
から、さっさと手ぇ動かしてよね」
「わかってるよ~。でもさ、希美が本当
羨ましいんだもんー!」
は?羨ましい?私が?
思わず怪訝な表情を向けると、萌がキラ
キラした目で見つめてくる。
「だってイケメン二人に囲まれるとか、
女の子の夢でしょー!」
「……なにいってんの?」
イケメン二人とか囲まれるとか……。
意味がわからないんですけど。
「だからぁ、再会したイケメン幼なじみ
と、学校きってのプレイボーイだったけ
ど今は一途なイケメン!そんな二人にね
らわれるなんてこんなオイシイ話ある!
?」
鼻息を荒くしながら力説する萌に、苦笑
いを浮かべた。
「それってもしかして、和馬君と香坂の
こと?」
「そう!」