【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
まあそんなすごい気になるってわけでも
ないけど。
「……本当に誰かわからないの?」
「え、萌知ってるの?」
「……希美のその鈍感さは、致命的だと
思う」
致命的?
あんまり意味がわからなくて、とりあえ
ずありがとう、と言えば、苦笑いを返さ
れた。
どうやら褒めてはなかったらしい。
◆◆◆
喫茶店は、大繁盛だった。
喫茶店なんて他のクラスでもやってるし
、正直そこまで期待はしていなかったん
だけど……。
開店から二時間。既に行列が廊下に出来
上がると言う異常事態が起きていた。
その理由は、わかってる。
理由は───。
「市原君!オーダーお願いしますぅ」
「市原君こっちもーっ」
「香坂くーん!」