【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「それは……」
そうだけど…。
図星を突かれたからかなんなのか、何故
か後ろめたさに襲われて、顔を逸らした
。
すると。
───バンッ!
そんな音と共に、私は壁に追い詰められ
て、香坂が私の横の壁に手をついて、私
を見下ろしていた。
射抜くような瞳に見つめられて、息が止
まりそうになる。
「……っ」
「なんでそんなことしようとしたわけ」
責め立てるような口調。
……そんな怒らなくてもいいじゃない、
と心の中で不貞腐れながら、言い訳を口
にした。
「とりあえず萌だけ助けて、あとは自分
でなんとかしようと思ったのよ」
「なんとかって、どうやって?」