【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
他の母親たちは、いつもお昼に働いてる
のに、自分の母親だけは真夜中に働いて
いる。
それに、些細な事でさえ、幼い俺にはけ
っこうダメージを食らうモノで。
俺はずっと羨ましかった。
母親と手を繋いで、今日のご飯は何にし
ようか、なんて他愛ない話をしている姿
が。
自分の母親に触れた記憶なんて、もう覚
えてなかった。
気付けば着替えも、お風呂も全部自分で
出来るようになっていて、俺は周りより
も少し賢い子供になっていた。
それは母親に躾られたのではなく、そう
せざるをえなかった。
誰も自分の世話をしてくれないのなら、
自分で技術を身に付け、習得するしかな
かった。
ただ、それだけの事だった。
今考えればもうその時点でひどい親だっ
たと思う。
休日になれば、母親は毎回見知らぬ男を
連れ込む。