【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





一時の快楽。



そこに、鬱憤を全て吐き出す。そうすれ
ば、このむしゃくしゃした気持ちも消え
てくれるかと思ったけど。



───そんなの、無意味で。



『あっ……禊……!愛してる……っ』



俺に抱きつきながらそう言う女が鬱陶し
くて仕方ない。



愛してる、なんて薄っぺらい言葉、要ら
ねぇ。



女なんか、自分が気持ちよくなれば、好
きだの、愛してるだの、思ってなくても
言えるんだろ?



……ほんと、穢らわしい。



女が穢らわしい生き物だと思うようにな
ったのだって、この頃。中学生になって
からは、母親には軽蔑の目ばかりを向け
ていた。



そして俺はきづいたんだ。俺に父親の居
ない理由を。



多分俺の父親が誰かなんて──母親でさ
え、知らないのかもしれない。






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