【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
「えーっ、どれにしようか悩むーっ」
なんて萌が言っていて、買う気満々のよ
うだった。
萌ってミーハーだよね……。
ほんとはちょっぴり、和馬君の執事姿の
写真が欲しかったりもしたんだけど、さ
すがに言い出すのは恥ずかしいから、諦
めた。
私は女の子の輪から外れて、自分の席へ
と戻る。
すると、「希美!」という声と一緒に、
和馬君がやって来た。
「和馬君!」
「やっと希美と二人っきりだ」
そう嬉しそうに笑いながら、私の隣に座
る和馬君に、カアッと顔が熱くなる。
……もう、ほんとにタチが悪いんだから
。
「母さんがさ、希美に会いたがってたよ
」
「そうなの?」
「そ。だから今度、家に来いよ」